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アイヌ資料コーナー
イクパスィ(棒酒箸)
神々に祈るときに用いられる道具の一つ。祈りの言葉を神々に伝える役目を担う。普通背面(上になる)には、様々な文様が彫られることが多く、これ自体が宝物とされる。
トゥキ
本州からの移入品で、酒椀と天目台(タカイサラ)からなり、通常はこれに棒酒箸(イクパスイ)を加えた三つを一組として用います。「トゥキ」と呼びますが、「トゥキヌム」(酒椀の実)と呼んで区別することもあります。儀式(クマ送りなど)以外の時は宝檀にしまっておきます。
ケマルシントコ
「シントコ」は、本州からもたらされた行器の総称。この資料は脚のついた「ケマルシントコ」。儀式などの時に神酒を入れ、この両脇には主賓と家の主人が座り、祭主と並ぶ重要な役割とされています。
ルウンペ
「ルウンペ」は、細い切伏布をおいて精巧に刺繍された衣服です。噴火湾沿岸及び白老という限られた地域にしかその伝統は残されていません。
ニンカリ(耳飾り)
ニンカリは、男女とも身につける装身具。ガラス製や金属製の小型の玉が真鍮の輪に通されている。古い絵画資料などでは子どもも装着していたようです。
タマサイ(首飾り)
儀式の際、女性が身につける装身具。玉の多くはガラス製で、大陸系や本州産のもの双方があった。中央に鏡、釘隠しを再利用したり、木板に金属片を象眼したシトキと呼ばれる円盤状の部品がついたものもある。
刀
シュト(刑棒)
※その他、多数展示しております。